駿台講師からのメッセージ

駿台を代表する講師たちからの
熱いメッセージ。

圧倒的な東大合格者数を生む駿台の源は講師にあります。毎年多くの東大合格者と接している駿台を代表する講師たちから、次の東大志望者へのメッセージが届いています。

次の東大志望者へ

駿台講師からのメッセージ

目次

勉強の中に人生があるような人(「人生⊆勉強」)がいい。

英語科  大島 保彦 

勉強が人生の一部にすぎない人(「勉強⊆人生」)は東大に向いていない。逆に、勉強の中に人生があるような人(「人生⊆勉強」)がいい。「辞書をひいているうちに人生が終わってしまうかも」というのは私の20歳の頃の恐怖だった。かけがえのない経験だった。人類の知的共同体の一員であることを実感したければ、そして実践したければ、東大へ行くがいい。そうすれば知的に素直になれる可能性もある。「東大生」「東大卒」の地位を利用したい人は、行かないでほしい。東大が地盤沈下するだけだ。あなたの力で、東京大学を引き上げよ、日本を引き上げよ、そして人類を引き上げよ。少しでいいから。

入試のためだけではない、その先につながる学習を!

数学科  雲 幸一郎 

何事も嫌々ながらでは身につきません。かといって楽しければよいというものでもありません。皆さんにもそれぞれ好きなこと、得意なことがあるでしょう。どのようにして好きになったのか、得意になったのか、振り返ってみてください。好きなこと、興味があることであれば、寝る間を惜しんで多くの時間を割き、また、上限をきめることなく、興味の赴くままに取り組んできたはずです。ときにはつらいこともあったでしょうが、それも、その後に得られる充実感、達成感を思えば乗り越えられたことでしょう。皆さんが今取り組んでいる勉強も同じです。高校の範囲にとらわれることなく、興味の赴くままに先に進んでみましょう。また、一つの問題を徹底的に極めてみましょう。東大合格を目標にするのではなく、東大合格を通過点として、その先の自分を考えながら、いろいろなことに思いっきり取り組んでみましょう。

かつてのぼくのように弱い心で強く願う人には、ぜひ合格してほしい。

現代文科  霜 栄 

東大に合格し、卒業することにどれほどの価値があるのだろう。ぼく自身も別の大学を卒業した経験がないから、その価値を論じることはできない。でもぼくが東大に合格したいと願ったのは事実で、それが達成できたことは運がよかったと思う。思っています。だから東大に合格された人たち、心からおめでとう。
これから東大を目指す人、東大が自分を誘惑すると感じる人、特にかつてのぼくのように弱い心で強く願う人には、ぜひ合格してほしい。東大受験生にとって運がいいことは東大の入試問題が良問だということです。特別なテクニックも大量の知識も不必要。基礎を徹底的に理解し、遠くまで見通す知を喜ぶ気持ちがあれば、あとは論理的に思索し記述する力があればいいのです。駿台の講義はきっとそれに答えるものでしょう。

答のない世界へ

古文科  上野 一孝 

忘れられない思い出がある。《駒場》=教養学部に入学して初めての前期試験で、O.Y先生の「英文学」の講座で出題されたのは「ハムレットはオフェーリアを愛していたか、愛していなかったか」という問題だった。僕はこの試験問題に、ある種の興奮を覚えた。この問題に限らず、文学には、学問には、そして人生の諸問題には、はじめから決められた正答など存在しないのだ。
ただし、受験生諸君よ。入試問題には、正解がある。入試問題は、答が出るように作ってあるのだ。答があるような問題なら、さほど難しくはない。駿台でしかと学べば、これを難なく突破できるようになるだろう。答のある問題に答が出せるようになった諸君には、正答など存在しない、学問の、人生の現場が待っている。

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