駿台講師からのメッセージ

駿台を代表する講師たちからの
熱いメッセージ。

圧倒的な京大合格者数を生む駿台の源は講師にあります。毎年多くの京大合格者と接している駿台を代表する講師たちから、京大志望の皆さんへメッセージが届いています。

京大志望の皆さんへ

駿台講師からのメッセージ

目次

京大英語を制する者は…

英語科  千賀 敏

 

 京大英語の読解問題は,古めかしい英文を読ませるものと思われがちですが,実際にはそうではありません。たとえば2020年に出題された2題の読解問題の素材文は,それぞれ2018年・2019年に出版された書籍から採られたものです。つまり京大英語を学ぶことで,英語圏で読まれている最新の文献の一部に触れることができるのです。当然のことながら,そうした英文は楽々と速読できるようなものではありませんが,大学で専門分野の英語の文献を読む力の基礎を作っているのだと考えれば,これほどやりがいある問題はないでしょう。
 英作文問題では,和文英訳と自由英作文が出題されます。後者は比較的最近出題されるようになった実用的な運用力を求めるものですが,これだけでは受験者が書く英文の内容がどうしても稚拙なものに偏りがちですので,抽象的な内容を英語で表す力を養う和文英訳が欠かせません。これら二種類の英作文問題は相互に補完し合いながら表現力の基盤を作ってくれるもので,京大英作の両輪となっています。読解問題と同様に簡単ではありませんが,取り組みがいのある問題です。
 皆さんにとって京大英語は聳え立つ山かもしれませんが,山頂から見られる風景は,他の山の何倍も素晴らしいものでしょう。

京大生として歴史と文化の都で時を過ごすことを夢見て,今を頑張れ!

数学科  杉山 義明

 古都にあるキャンパスには、歴史を感じる古い校舎や新しく建設された近代的な建物があります。著名な先輩達もこの古い校舎で勉強したかと思うと、何か誇らしい気持ちになったものです。そのような魅力ある京都大学で学生生活を送り、将来いろんな分野で自分の理想を実現していってほしいと思います。
 そのためにはまず京都大学の入学試験を突破しなければなりません。入試とは競争試験であり、合格のためにはそれなりのノウハウが必要ですが、心配は無用です。駿台が提供する様々なテキスト、講義、模試などをきちんとやりさえすれば、おのずと合格が見えてくるはずです。数学に関しては、正攻法の姿勢で、自分に対して誠実に勉強してください。学問の王道が合格への近道となります。講師、職員とも、そのための努力を惜しむことはありません。京都大学合格に向けて、ともにがんばりましょう。

 

言葉は時代を継ぎ、時代を繋ぎ、
君をたぶらかし、君を高みへいざなう。

現代文科  松本 孝子 

 糺の杜で開かれた古本市をのぞいて、中村真一郎の詩に木原康行が版画を付けた『死と転生をめぐる変奏』を買う。木々の緑は深く、蝉時雨が「私」を浸食する。そんなとき、時間軸が歪んで、ふっと自分が平安の世や南北朝の頃にいるように錯覚する。君たちにも、そんな京都独特の空気を感じてほしいと思います。
 今私がここに書いている言葉は、多くの人々が今使っている言葉であると同時に、長い年月、変容を被りながら継承されてきた言葉でもあります。京大現代文が難しいのは、言語の背景にあるこうした共時的かつ通時的広がりを踏まえて、その意味を考えねばならないところでしょう。様々な知識も必要になります。
 でも、大丈夫。私たち講師は、君たちの進むべき方向を確かに照らし出すから。君たちは、自分の足でその方向に一歩一歩踏み出してくれればいいのです。駿台で、京大合格に向けて歩き出してください。高みを目指す君を全力でサポートします。

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